今年も確定申告の時期が来ました。毎年この時期になると税金に関する問い合わせが増えてきます。税に関する疑問があれば、国税庁のホームページが大変便利です。このホームページから申告書の作成も出来ます。またそのままe-Tax送信も出来ます。また土地を評価する場合の路線価図も掲載されていてとても便利に使えます。
 今年は特に新型コロナウイルス感染症に関連する税務上の取り扱いについての質問が多く掲載されています。この中から少し質問を取り上げてみたいと思います。

1、企業が生活困窮者等に自社製品等を提供した場合の取り扱い
  提供時の損金に算入します。
2、企業がマスクや消毒液を取引先等に無償提供した場合の取り扱い
  一定の条件のもと寄付金以外の一般経費に該当します。
3、業績が悪化した場合に行う役員給与の減額
  業績悪化改定自由による改定であれば定期同額給与に該当します。
4、個人に対して国や地方公共団体から助成金が支給された場合の取り扱い
  これらの助成金については、個別の助成金の事実関係によって、課税関係が異なります。
  具体例については国税庁のホームページをご覧ください。
5、マスク購入費用の医療費控除について
  医療費控除の対象となる医療費は、医師等に支払った費用と医薬品の購入費用とされています。
  マスクは感染予防の目的のために着用するもので医療費控除の対象になりません。
6、PCR検査費用の医療費控除の適用について
  ①医師の判断により検査を受けた場合—医療費控除の対象です。(但し自己負担分のみ)
  ②自己の判断により検査を受けた場合—医療費控除の対象になりません。
  但しPCR検査の結果陽性であれば医療費控除の対象になります。

 なお、コロナ感染症に関する税務上の取り扱いについて詳しくは下記へアクセスしてください。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/faq/index.htm

 (国税庁ホームページ)